活用次第でやっぱりうれしい!千歳市運営のもらえる奨学金。利用のメリットと注意点を紹介

北海道千歳市の奨学生制度。

千歳市での奨学金は貸与型ではなく、返済(以下:返還)の不要な給付型です。

要件に当てはまるご家庭は、迷わず申し込んでおきたい内容です。

ぜひ、いち早く情報をキャッチしていただければと思います。

まずは、令和4年度の奨学生募集自体があるかどうかが、気になるところですよね。

その募集案内を知ることができるのはズバリ、千歳市の2月号広報ホームページです。

コロナウィルスの件もありますし、令和4年度の当制度募集の際には、内容がガラリと変わるなんてこともあるかもしれません。

今年度の内容を見てみると、応募にあたっては、学生が作成するレポート等の提出を必要していないなどの特徴があります。(採用後はレポートがあります)

何かとバタバタする時期ですが、事前の書類準備ができていれば、学生自身にそれほど大きな負担となることも無さそうです。

とは言いましても、応募書類の中には、学生の在学する学校に作成を依頼しなければならない書類も出てきます。

まずは、事前にイメージをつかんで、メリットある選択肢として押さえておきましょう。

私の育った家庭は、少し貧しかったので、私自身は進学のことなど眼中にもありませんでした。

当時の私は何故か「公務員になるしかない」と思っており、高校二年の夏ほどから、公務員勉強を独学でしておりました。

ある先生は過去問などを引っ張り出してきて、協力してくれた記憶があります。

思い返してみると、授業中も公務員勉強しておりましたので、成績は捨ててたんですね(笑)

合格しなかったことをイメージしていませんでしたので、もしそうなっていた場合どうしていたのか・・・恐ろしいです。

もしそうなっていたとき、今のように奨学金制度が充実していれば、給付型を申込んでおいて「合格しなかった場合には専門学校でも検討しておこう」となっていたかもしれませんね。

当時の私がそこまで機転を利かせられるとは思えませんが(笑)

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千歳市の奨学生採用要件

日本学生支援機構(以下:JASSO)の実施する”給付型奨学金”では、まず世帯の収入による採用基準がありました。

世帯人数が4人の場合のモデルケースですと、その収入限度は世帯の合計で約380万円です。

それでは、千歳市が募集する奨学生制度(以下:当制度)の採用要件を見てみましょう。

  1. 千歳市内に住所を有すること。(親又は親に代わる者が住所を有する場合を含む。)
  2. 現在、高校、高等専門学校、専修学校(修業年限が2年以上の専門課程又は修業年限が3年以上の高等課程に限る。)、大学(短期大学を含む。) に在学中、又は令和3年4月から進学を希望するものであること 。
  3. 学資に乏しいこと。 世帯の総所得が次の所得基準額以下であること 。
区分所得基準額
世帯人数1人214.5万円
2人343.5万円
3人396.0万円
4人429.0万円
5人460.5万円
6人487.5万円
7人

511.5万円
  1. 最近2か年の学習成績の評定を全教科について平均した値が、高校、高等専門学校、専修学校(修業年限が3年以上の高等課程) の場合は5段階評価で3.0以上、大学(短期大学を含む。) 、高等専門学校(4年生、5年生及び専攻科)、専修学校生(修業年限が2年以上の専門課程の場合は5段階評価で3.5以上あること。※5段階評価でない場合は、5段階評価に換算して平均する。
  2. 素行が善良であること 。
  3. 健康体で修学可能であること。

出典:千歳市発出令和3年文書より

このように、世帯収入面では、JASSOの給付型奨学金の対象から漏れてしまっても、検討できる内容となっております。

さて、気になる給付額を見ていきましょう。

対象金額予定人数
高校生月額7,000円以内75人
高等専門学校(1年生から3年生)
専修学校生(3年以上)
大学生(短大含む)月額10.000円以内40人

出典:千歳市発出令和3年文書より

上のように、採用予定人数があらかじめ決められており、限られた方のみが利用できるイメージです。

ですが、よく考えてみるとこちらの予定人数は、世帯の収入基準や学力基準に該当している方の中からの人数になります。

要件に当てはまるご家庭は、迷わず申し込んでおきたいところですね。

さらに、文書の中には、JASSOのような学生の自宅通学や自宅外通学などによる支給額の区分などもありません。

メリット

1)他の奨学金と併給できる

当制度では、例えば日本学生支援機構(以下:JASSO)の各種奨学金との併給、いわゆる“どっちとも使う”ことを禁止しておりません。

JASSOサイドでも併給は禁止していませんので。JASSOと当制度は併給ができるということですね。

併給の際は、奨学制度のそれぞれどちらとも併給を禁止していないことが必要になりますので、お考えの際はご注意くださいね。

2)申し込みは進学直前

JASSOの予約採用などで、申し込み時期を逃してしまった方や採用されなかった方も、要件を満たすようでしたら申し込めますね。

3)返還が必要ない給付型

上の給付月額を見てみると”少し寂しい”と思われる方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

ですがこちらの奨学金は給付型なので”もらえる”種類のもの。

なんとこの額は、お子様が中学生だったとき受給していた”児童手当”の月額よりも高い場合もあるということです。(第三子ではなく収入が一般的なご家庭のケース)

例えば仮に、大学進学後8,000円で採用になり、4年間受け取ったとすれば

8,000円×12カ月=96,000円

96,000円×4年=384,000円

学生の将来のため、受けられる給付は受けておきたいですね。

4)3ヶ月分を4回に分けて振込

こちらも、児童手当と似たようなイメージです。(児童手当は年3回)

毎月数千円の給付額を毎月振り込まれてしまうと、いつの間にか消費してしまうこともありそうですよね。

3ヶ月分が一括して振り込まれることで、振り込まれない月は、身の丈に合った生活をおくるといった感覚にもなる期待がもてます。

給付のある月は、出来るだけとっておくことができれば、その後も安心ですね。

5)進学先は認定校でなくても良い

JASSOの給付型奨学金は、学費減免とセットなので、給付を受けるには、認定校に進学する必要がありました。

当制度は、独自の制度ですので、そのような要件がない点もメリットですね。

6)返還に充てる事も出来る

現在貸与型を利用していれば、JASSOの第一種は、無利子ではありますが返還が必要ですし、第二種であれば、返還に要する期間により、利子が増えていきます。

当制度の奨学金は、給付型で返還が不要ですから、困った月は消費しても良いですし、そうでない月は、今後のご自身のために現在の貸与分の返還に充てていくのも良いですね。

現在貸与型を利用のご家庭ですと、ある程度の学生生活の収支が分かってきているので、当制度の申し込み当初から”今借りている分の返還分として”申し込むことも賢い方法ですね。

大学のイメージ

7)大学等に在学中でも申し込める

在学中でも、環境などの変化により要件に該当するようになった場合は、申込むことができます。

注意点

1)申し込み期間は約一ヶ月とタイト

例年、申込期間は3月1日から4月上旬まで。

いち早く情報のキャッチして、計画的に準備していれば大丈夫です。

2)入学時のまとまった支出には間に合わない

採用決定通知自体が6月とのことです。

入学時に必要となるまとまった資金は、その他の奨学金制度と同じく、やはり別に用意することが必要なのですね。

3)支給は一年間

次年度も 継続して奨学生になることを希望する場合は、 次年度募集時に改めて願書の提出が必要となりますので気を付けましょう。

最後に

千歳市の奨学生募集についても、他の制度と同様に、いくら要件を満たしていたとしても、手を上げなければ、そのサポートを受けられる可能性はなくなってしまいます。

当制度があること自体、ありがたいことですね。

事前に知っておくとで、メリットある選択肢が増えることとなるかもしれません

まずは、令和4年度の奨学生募集があるかどうか。

これまで、令和3年度の案内もとに説明してまいりました。

コロナウィルスの件もありますし、令和4年度の当制度募集の際には、内容がガラリと変更になっているかもしれません。

当制度の利用を検討しているご家庭も、そうではないご家庭も、千歳市の2月号広報ホームページでご案内が出ますので、時期が近づきましたら、ぜひチェックしておきましょう。

こちらは、令和3年度(募集終了)の奨学生案内です。千歳市ホームページ

申し込みの時期は、その他の手続きなどで学生さん自身も慌ただしくされていることと思います。

親御様のほうでも”こんな制度もあるんだよ”と、状況により事前に教えてあげられると良いかもしれませんね。

他にも、便利な情報や注意点などございましたら、下のコメント欄にてお寄せいただけると幸いです。