え、そうなの?事前に知っておく給付型奨学金の申込と利用のポイント

奨学金制度は、ただでさえも複雑な制度。

学校などからアナウンスされてから、周辺情報を集めていたのでは、有利な選択肢を見逃してしまうかもしれませんね。

奨学金制度全体を通して言えることですが、申し込みなんかもスケジュールがタイト。

気づいた時には受付が終わってたなんてこともあります。

給付型の奨学金は、返還の必要のない、もらえるタイプの奨学金です。

私の家計は、裕福ではありませんでしたので、学生時代にこんな制度があれば、もしかしたら進学していたかもしれません。

現在では、必要とされる専門知識のジャンルも、かなり多様化しています。

この制度を通じて、学べる人が増えることとなりますので、大変うれしい制度ですね。

実際のタイミングで焦ってしまわないようにポイントだけでも押さえておきましょう。

奨学金や教育費の個別サポートサービスの画像です

ポイント1:奨学金の予約採用は”とりあえず”検討しておく

事前に検討しておき、スケージュールを確認しましょう

まずは、今後奨学金制度を”利用するかもしれない”スタンスを持っておくと良いです。

国の制度は基本的に“手を上げた人”に動いてくれるもの。

タイミングを逃して利用できなかったとしても、後の救いの手などはありませんよね。

手を上げた後、Webシステムによる事前審査がありますが、手を上げるだけなら、以下のような方も大丈夫です!

  • ウチの子、就職すると言ってるけど、進学とか言い出したら・・・
  • 将来の進路が決まっていない
  • 進学はたぶん・・・しないと思う
  • 大学志望だけど、専門学校も気になっている
  • 進学を目指しているけど、いろいろと現実味が無くなってきた

これは、貸与型(借りるタイプ)の申し込みについても同様です。

この奨学金利用の申し込みは”予約採用”と呼び、時期になると在学の高校で受付を行います。

ですが、奨学金の運営自体は、独立行政法人日本学生支援機構(以下:JASSO)が行っております。

イメージとしては、JASSOが各学校を”通して”申し込みがされているのですね。

JASSOへの奨学金の申し込みは、次のようなイメージでとらえてみると、分かりやすいかもしれません。(あくまでイメージです)

勉三さん(仮)

万一進学することになったら、その時は奨学金お願いできますかね(申し込み)

JASSO

申し込みですね分かりました。その時のため、検討してみましょう(受理・審査)

その後、Webシステムでの事前審査を行い、申し込みとなります。

逆にいうと、進路が決まってから、受験してからでは、既に見逃している”申し込み”が出てきてしまいます。

そして、申し込んだあと事情が変われば、予約ですから、利用を辞退したり変更したりできるのですね。

辞退や変更は、最終的にどうするかを決めるだけなので、「どこかに迷惑をかけるのでは?」ということはありません

結果、数%でも進学する可能性が残っているのなら、とりあえず利用を検討しておくと良いでしょう。

ココが分かれば“まだ進路決まってなくて・・・”と焦ったり、お子様を知らずに追い込んでしまうリスクを、少しでも減らしてあげられるということにつながりますね。

ポイント2:最初の申し込み受付けは”学生が高校三年生の春~夏”

見定めるイメージです

どの制度にも言えることですが、奨学金の制度についても、”積極的に情報を取りに行く”といったスタンスが大切です。

この制度の課題に“受付のスケジュールがタイト”ということが挙げられます。

奨学金が申し込める最初の“予約採用”の申込みは、学生が高校三年生の4月~6月である場合が多いです。(千歳北陽高校は6月11日で終了。千歳高校は7月末で終了とのことです。)

そうです。受け付ける学校によって申込期間が違うのです!

これを逃すと、次に給付型を申し込めるのは進学後になってしまいます。

在校する学校から、学生向けに何らかのアナウンスがあるはずですが、この申込みタイミングを逃してしまうと救われませんよね。

この”学生向けのアナウンス”という点にも、ポイントがありそうです。

このタイミングを逃さない場合とは

  • 学生自身が奨学金に興味があるから手を上げる
  • 親が学生に言って聞かせていたから手を上げる

でしょうか。

ということは、少なくとも学生か親が”奨学金に興味がある”必要がありそうです。

注目1でご紹介したような、奨学金を利用する可能性が数パーセントでもありそうな方。

人生で一度きりの”最初で最後のタイミング“を逃さないように、学生と親でしっかりコミュニケーションを図り、いつでも手を上げられる準備をしておくと安心ですね。

ポイント3:給付型奨学金に”採用”されるには基準がある

給付型の奨学金には”選考基準”が設けられております。

ですので、申込んだ方の中から、この基準に合致した方や、近い方が採用になる可能性があるということになります。

1.収入基準

モデルケース:4人家族で、家族内での収入の合計が次場合

4人世帯年収平均支援割合区分
約270万円満額第Ⅰ区分
約300万円2/3程度第Ⅱ区分
約380万円1/3程度第Ⅲ区分
出典:文部科学省HPより

これはあくまで”モデルケース”で、上の表に当てはまったとしても、給付がない又は当てはまらなかったとしても給付がある場合があるとのことです。(額については次項で説明しますね)

2.成績基準

基準のイメージです。幾何学的です。

収入基準におおむね該当していれば、最低限の成績基準は”学習意欲を有すると認められればよい”ということになります。

a)予約採用(高校在学中に申し込み)

申し込み時までの成績(高校入学から)が5段階評価で平均3.5以上又は

b)在学採用(進学後に申し込み)

申し込み時までの2年間(高校2~3年生)の成績が5段階評価で3.5以上

c)若しくは

レポート等の提出により、学習意欲を有すると認められる

そのいずれかを満たせば良いのです。

成績基準については、比較的長い期間の平均を考慮されるので、少し厳しい感じがするかもしれません。

ですが、最低でも上記の“c)若しくは”に該当すれば良いことになりますよね!

家計の事情により”学びたくても学べない”そんな学生を救済する制度。

利用にあっては、学習する意欲があることが大前提なのですね。

ポイント4:採用で給付される金額

入金チェックのイメージ

給付型奨学金の支給額月額(採用から卒業まで)

【国公立の場合】

第Ⅰ区分の場合(第Ⅱ区分約2/3、第Ⅲ区分約1/3)

区分自宅通学自宅外通学
大学
短期大学
専修学校
29,200円66,700円
高等専門学校17,500円34,200円
出典:JASSOホームぺージ

【私立の場合】

第Ⅰ区分の場合(第Ⅱ区分約2/3、第Ⅲ区分約1/3)

区分自宅通学自宅外通学
大学
短期大学
専修学校
38,300円75,800円
高等専門学校26,700円43,300円
出典:JASSOホームぺージ

表から分かる通り、自宅外通学生のほうが何かとお金がかかるため、支給額も手厚い内容になっているのですね。

これは学生の口座に、毎月直接振り込まれます

授業料の支払いや、生活費に充てることができますね。

ポイント5:採用が決まった!でも必ず給付されるわけではない

実際の給付型奨学金の給付を受けるには“学費減免認定校”に進学する必要があるのです。

ですので、採用されても、その他の学校に進学してしまうと、実際の給付は受けられません

本当に学びたかった学校が”その他の学校”でしたら、貸与型の奨学金などの利用を検討することも方法のひとつです。

文部科学省HP:認定校一覧検索はコチラ

お金と学びを天秤にかけるような感じがしますが、お金と進学は切っても切れない、人生の三大支出の”教育費”に関わることなのです。

この時期はもしかすると、親子ともにストレスフルな時期であるかもしれませんが、よくコミュニケーションをとり、ベストな方向が見つけられると良いですね。

ポイント6:認定校へ進学で、学費の減免が付いてくる

キャンパスのイメージ

こちらはJASSOの運営ではなく、文部科学省が実施するものです。

実は、給付型奨学金は単独での利用が想定されていなく、JASSOの給付+国の学費減免が基本スタイルなのですね。

ですので、給付額のみではなく、志望進学校の減免額とセットで考えることになります。

授業料等減免額の上限(入学金は一回、授業料は毎年)

【国公立の場合】

第Ⅰ区分の場合(第Ⅱ区分約2/3、第Ⅲ区分約1/3)

区分入学金授業料
大学約28万円約54万円
短期大学約17万円約39万円
高等専門学校約8万円約23万円
専門学校約7万円約17万円
出典:文部科学省ホームぺージ 高等教育の就学支援新制度

【私立の場合】

第Ⅰ区分の場合(第Ⅱ区分約2/3、第Ⅲ区分約1/3)

区分自宅通学自宅外通学
大学約26万円約70万円
短期大学約25万円約62万円
高等専門学校約13万円約70万円
専門学校約16万円約59万円
出典:文部科学省ホームぺージ 高等教育の就学支援新制度

学費減免認定校は、学問追及と教育バランスの取れた大学等で、経営課題等がある法人が設置するものでない学校とのことです。

このように、ある程度信頼のおける大学等で、支援を受けながら学べるということは、非常にありがたいことですね。

ポイント7:既に進学済みでも来年度枠が申し込める

進学時に申し込んだ奨学金を、そのまま継続しなくてはならないということはありません。

現在は貸与型で利用中でも、翌年度に給付型奨学金の基準に該当しそうであれば、申し込むことができます。

採用されれば、ポイント5の、学費の減免もついてきますね!

ポイント8:採用後は学業に励む

勉強のイメージ

奨学金制度は、学びたい方を応援する制度です。

採用となれば、その手厚い支援に感謝しつつ、学業終了を目指していくことができます。

ですが、学業不振などの場合は奨学金の廃止停止既支給分の返還などもあり得るとのことです。

そのような事態にはもちろんならないよう、しっかり学業に励む姿勢が求められるということですので、頑張って知識を習得してくださいね。

まとめ
  • 奨学金は”とりあえず”申し込む
  • 最初の申し込み受付けは”学生が高校三年生の春”
  • 給付型奨学金に”採用”されるには基準がある
  • 採用が決まった!でも必ず給付されるわけではない
  • 認定校へ進学で、学費の減免が付いてくる
  • 採用で給付される金額
  • 既に進学済みでも来年度枠が申し込める
  • 採用後は学業に励む

奨学金制度は大変ありがたい制度ではあります。

しかし、安易な利用や、計画性のない借り入れなどで、さまざまな問題にもつながっております。

当事務所はそういった制度と、皆さまが上手に付き合っていける、そんなお手伝いもさせていただいております。

ご家庭それぞれの“個別診断”もたまわっておりますので、お気軽にご相談下さいね。

ご要望や質問などのコメントがありましたら、下よりお気軽にどうぞ☆




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